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2011年 09月 21日
デジイチ子供撮り 初心者講座
えっと、今週末、Twitter繋がりから都内某公園にて、デジイチ子供撮り初心者講座的なものを開催することになりまして・・・。
商売じゃないですよ、単なるオフ会的な、ね。
それで、その日の講座的なものの補助として、教科書的なものが必要となり、以前blogに上げたものを修正して、再掲載させてもらいます。
まあ、ここのblogで普段コメントのやり取りさせてもらってる方々にはあまり必要の無いレベルだと思うのでスルー願いますー。


それでは本日の講義のサマリーです。(笑)
【1】 背景のボケた子供写真を撮ろう!
【2】 露出補正をしてみよう!
【3】 子供撮りオススメ3構図♪




【1】 背景のボケた子供写真を撮ろう!

【1-1】 絞り優先モードに設定
まず、あなたのデジイチをいわゆる「フルオート」や「P(プログラム)」ではなく、「絞り優先モード」または「絞り優先AE」に設定しましょう。
通常はボディ上面のダイヤルなどで直接設定できることが多く、オリンパス・ニコン・パナソニック・ソニーなら「A」、キヤノン・ペンタックスなら「Av」のマークで印されていると思います。
デジイチ子供撮り 初心者講座_b0105871_1143531.jpg
↑キヤノン EOS Kiss X4の例


この、「絞り優先モード」は非常に使用頻度が高く、デジイチ撮影の基本となるモードですので覚えてくださいね。
僕も、9割くらいの撮影はこのモードで行ってます♪



【1-2】 絞りを設定
絞り優先モードになっていれば、シャッターボタン付近にあるダイヤルをクリクリ回すだけで、絞り(F値とも言う)を大きくしたり小さくしたりできます。
デジイチ子供撮り 初心者講座_b0105871_1325651.jpg
↑Kiss X4だと、上の図の「電子ダイヤル」で絞りを変更できます。



背景ボケの写真を撮る為には、この「絞り」の値を、なるべく小さく(できればF2.0以下)設定します!
(絞りが限界まで小さく設定された状態を、「絞り開放」、と言います。)
じつはこの限界値(最小絞り)って、レンズによって全く異なるんです。
そして、レンズの名前を見れば、それが分かるようになっているんです。


デジイチ子供撮り 初心者講座_b0105871_1573644.jpg
CANONのレンズを例にすると、EF50mm F1.8 Ⅱであれば、最小絞りは「F1.8」!


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EF35mm F2であれば、最小絞りは「F2.0」!


デジイチ子供撮り 初心者講座_b0105871_210299.jpg
EF-S18-55mm F3.5-5.6 ISだとちょっと複雑で、ズームの一番広角側の最小絞りは「F3.5」、一番望遠側の最小絞りは「F5.6」となります。
(ズームの位置によってリニアに可変することに注意!)

本当はF2.0以下にしたほうが背景がボケやすいんですが、標準で付属しているズームレンズだとそれは不可能。
激しく背景をボカした子供写真が撮りたい方は、F2.0より小さい値が名前に付いたレンズを買ってください!
標準で付属しているズームレンズ(通称キットレンズ)では、不可能です!(>_<)


と言っても、お金も掛かる話ですし、
ひとまず、一番望遠側にズームした状態で。一番小さな絞り値に設定してみましょう。
(上のズームレンズなら、「55mmF5.6」の状態)
この設定で被写体にググっと近付けば、標準ズームレンズでも、多少は背景ボケが得られるはずです♪


【1-3】 実写イメージ
デジイチ子供撮り 初心者講座_b0105871_32069.jpg
絞り値=F1.8 の作例

本当はカメラの種類によっても変わりますし、レンズの焦点距離(望遠 or 広角)によっても変わるのですが・・・。
大雑把に言えば、絞り値をF2.0以下にすれば、上の写真のように背景がボケます!


デジイチ子供撮り 初心者講座_b0105871_3201921.jpg
絞り値=F8.0 の作例

比較用に、絞り値F8.0だとこんな感じ。
明らかに背景のボケの感じが変わってますよね?
また、手前のベンチも、完璧ではないもののほぼピントが合うようになっています。

絞り値による写りの違い、分かりましたか?(^-^)


【1-4】 絞り値以外に背景ボケに関連することを覚えておこう!
・被写体(子供)に、近付けば近付くほど背景はボケます。
・レンズの焦点距離(○○mmって奴)の数字が、大きければ大きいほどボケます。
まあ、この辺は御自分で色々やってみてくださいね。





【2】 露出補正をしてみよう!

デジイチ子供撮り 初心者講座_d0176484_21152945.jpg

典型的な逆光の中で撮った1枚。
ご覧のように顔が暗くなってしまうこと、誰でも経験あるのでは?
この写真を「露出補正」するとどうなるでしょうか?



デジイチ子供撮り 初心者講座_d0176484_21123768.jpg

「マイナス1.0」露出補正した場合。
全然ダメ。(笑)



デジイチ子供撮り 初心者講座_d0176484_21124569.jpg

「プラス1.0」露出補正した場合。
顔は明るくなりましたね!
子供の顔の明るさを優先するなら、このくらいの補正がちょうど良いのかも。
(ただ、あんまりプラスし過ぎると背景が白飛びしてしまうことに注意!)



カメラと言うのは通常、「なるべく人が見た明るさ、雰囲気のままに」「ちょうど良い塩梅に」写そうと調整してくれているものなんです。
それは、フルオートで撮った時も、絞り優先モードで撮った時も同じ。
しかし時に、この「ちょうど良い塩梅」の判断が明らかに間違っている時があるんです。
撮影する範囲内に太陽が直接写りこんでしまう時などはその最たる例。
(太陽があまりにも眩しいのでそれにカメラがつられて、一緒に写っている子供の顔などは暗くなってしまいます。)
細かく言えば、被写体が黒い服を着てるか白い服を着てるかでも、カメラの判断は変わってしまうんですよ。
なので、カメラの自動露出は時々間違えるもの!という感覚を頭に入れておいたほうが良いと思います。
これは、いくら技術が進んでも仕方のないことなんです。

そこで、撮影の直後に液晶モニターに数秒間写る画像を見ながら、もっと明るくしたければ+0.3~+1.0露出補正、もっと暗くしたければ-0.3~-1.0露出補正して再撮影、ということを繰り返す癖をつけましょう。
もちろん、±1.0でもまだ足りないようであれば、もっと大胆に補正しても良いと思いますよ~。
難しく考える必要はありません。
全ては撮影者の好み次第、そこに答は無いのです♪

あ、補正の仕方は各カメラの取説をお読みください。(^_^;)
たぶん、「±」みたいなマークのボタンを押しながら、ダイヤルをクリクリ・・・みたいな機種が多いと思います。

撮影後は、露出補正を±0に戻すことをお忘れなく!





【3】 子供撮りオススメ3構図♪

【3-1】 子供目線で撮ってみよう!

これは基本中の基本。
膝をついて、しゃがんで、子供と同じ目線で撮影してみましょう!
もちろん、【1】を参考に、絞り値はなるべく小さく設定して撮りましょうね!(^-^)

デジイチ子供撮り 初心者講座_d0176484_2137040.jpg
デジイチ子供撮り 初心者講座_d0176484_2137256.jpg
必ずしも、カメラ目線である必要はないんですよ。
重要なのは自然な表情、だと僕は思います!

ちなみに撮影者のすぐ後ろで、奥さんor旦那さんに「変な踊り」を踊ってもらうと、お子さんの良い表情を撮れますよ。
これ、子供撮りの基本です!(笑)



デジイチ子供撮り 初心者講座_d0176484_2281665.jpg
肉眼で見てもドラマティックな光が差している場面では、ドラマティックな写真が撮れます。(上の写真がそうかどうかは別として)
そして、逆もまたしかり。
なるべく、肉眼で見ても「なんか良いね!」って場面でシャッターを押しましょう♪



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ちなみに、こんなふうな木漏れ日を背景にして背景ボケ写真を撮ると・・・、



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こんなふうに背景に丸いものがたくさん現れてくれます。
これが「玉ボケ」とか「丸ボケ」と呼ばれてるもの。
幻想的な雰囲気になるので僕は大好きです。
興味があれば是非挑戦を!\(^o^)/





【3-2】 上から撮ってみよう!

上から見下ろすように撮る。
こうすると、ちょっとデフォルメした感じになって、とっても子供がキュートに写りますよ。
それと、子供が上を向くことによって空の明かり等が瞳に映りこんで、とっても良い表情になることが多いです。


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【3-3】 下から撮ってみよう!

最後は下から~。
地面にカメラが触れるくらいのローアングルから見上げるように撮ってみましょう!
いつもとはちょっと違う写真が撮れますよ♪

PENやNEXであればモニターを覗きながら。
普通のファインダー付きデジイチであれば、ライブビュー機能を使うか、勘だけでノーファインダー撮影。
僕はいつも、勘だけのノーファインダー撮影ですよ♪
AFエリア設定やAFポイント設定をオートにすれば、意外と簡単なんですよ、ノーファインダー撮影。
ただし、レンズは広角(○○mmの数字が小さい)なほどやり易いです。(^_^)


デジイチ子供撮り 初心者講座_d0176484_12352376.jpg
これ、実は娘と手を繋いでるのも僕、撮影者も僕。
カメラを持った右手を目一杯伸ばして、適当にシャッターを押した1枚。
適当でも意外とピントは合うものです。(笑)



デジイチ子供撮り 初心者講座_d0176484_17502161.jpg
下から撮ると、空がたくさん写りこむのも特徴。
天気の良い日こそ是非!



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逆光になりそうな時にはプラス補正を忘れずに!



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泣き崩れてるところを地面スレスレから激写。(笑)


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逆光であえてマイナス補正して、シルエット写真にしてしまうという手もありますよ~。
(これはあまりローアングルではありませんが)





以上、随分長くなってしまいましたが・・・。
何かあれば気軽にコメントでもtweetでも♪ (^-^)

by yasu_ghl | 2011-09-21 23:51 | カメラ日記


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